事例紹介

弊社が携わった開発業務の事例をご紹介いたします。

日本ハンドボールリーグ機構様
日本ハンドボールリーグ機構様では、ハンドボールにおける日本国内のトップリーグである「日本ハンドボールリーグ」の運営を主な活動としています。
日本ハンドボールリーグは、1976年の第1回大会から始まり、2015年から2016年にかけて第40回大会が行われています。

弊社では「記録管理データベース」として、日本ハンドボールリーグの参加チームや選手の情報、試合結果、各種記録などの情報を総合的に管理するデータベースシステムを作成しています。  

背景

日本ハンドボールリーグは2015年現在、男子9チーム、女子7チームがそれぞれリーグ戦を行い、試合数は年間100試合を超えます。

試合の運営業務の中には、対戦カードや会場を決定に始まる、様々な業務があります。その1つとして、試合における記録の管理があります。
各試合のスコアを記録してチームごと、個人ごとの成績を集計し公式記録として残すほか、これらの情報を公式ホームページに公開しています。このような作業は、各チームの代表や有志の個人によって構成される「リーグ委員」を中心に行われています。

数年前からExcelを駆使して記録の電子化が進められ、毎週の試合ごとの作業は効率化されてきました。ただ、取り扱うデータ量が膨大なために、集計やチェックに多くの労力が必要となります。そのためシーズン中ほぼ毎週行われる試合での、個人的な負担が以前から問題となっていました。
 

弊社からの提案

データベース化が必須であるという意識はリーグ委員の方々も持たれており、システム化に関するご提案は非常にスムーズに進みました。
しかしながら、どのような運用方法がベストなのか、といった使い勝手の面については、実際に使いながら考えたいというご要望もありましたので、段階的な実装を行いつつ、最初の1シーズンを試行期間としました。試行期間は担当者が個別に操作できるよう、データベースはMicrosoft Access形式とし、本運用時にSQL Serverへ移行する方法を採用しました。



スクリーンショット

試合会場でのスコアの記録は、すでにExcelを使用して電子的に行うよう統一されていました。ハンドボールは試合展開の非常に速いスポーツであり、慣れた方法で効率よく記録できる必要があります。このためスコアの記録方法は従来通りで変更しないようにして、Excelファイルに保存された情報を抽出してデータベースに登録する、といった流れにしました。

また、時にはチームや選手の名前が途中で変わる場合があります。特に過去の記録を取り出す際には、その時点での情報が取り出せる必要があります。このような情報はすべて時系列で管理できるようにし、任意の時点での情報が取り出せるようにしています。

データベースへのアクセスについては、当然セキュリティへの配慮が必要となりますが、固定回線を使用することが困難でした。試合会場は毎週変わり、また国内の至る所で行われています。このためデータベースへの接続手段もインターネット経由とせざるを得ませんでした。この点についてはオープンソース技術を組み合わせ、操作性やコストを犠牲にすることなく、十分なセキュリティを確保するようになっています。

導入成果

データベースに登録され、集計されたチーム成績や個人成績などの情報はExcel形式で出力できるほか、XML/XSLTを応用してHTML形式でも出力できるようになっています。これは、そのまま公式ホームページに掲載するコンテンツとなります。
これにより集計作業や公式ホームページ更新作業の負担は大幅に減り、スピードアップされるようになりました。

第40回大会より、公式ホームページの試合結果速報と連動した、公式Twitterでの結果速報も開始されました。
運営することに手一杯だった状況が緩和され、また新たな取り組みが検討されるなど、ファンの方々に対するサービスの充実も今後期待できそうです。

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